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2011年09月18日

この半年考えていたこと5〜もうちょっと頭を働かせようじゃないか

 
 
 
原発事故以降、嫌なニュースを幾つも聞いた



  • 福島から避難してきた児童が、放射能が感染ると、いじめられた

  • 福島ナンバーの車が駐車していたら、ここに止めるなと追い出された

  • 東京避難中の福島のパン職人が作ったパンに、「このパンは福島の人が作ったの? 怖いからまたにしとくわ」

  • 被災地の方たちが、犠牲になった家族や友人の名前、復興への祈りを記した陸前高田市のマツを、五山送り火の「大文字」に使う計画が、「放射能不安」で中止

  • 「福島からトラックが福岡に来るだけでも放射能を拡散する」といったメールや電話が相次ぎ、福岡市の「ふくしま応援ショップ」の開店中止




ホントにしい。



放射能には過敏過ぎるくらい敏感なのに、被災地の方々、原発事故で苦しんでる方々の心には、なんでこうも鈍感でいられるのか?


テレビに、福島のとある苺栽培農家が出ていた(トマトだったかな?)。
ビニールハウスで、放射能も降りかからない。安全を裏付ける検査証明書もある。
でも福島産と言うだけで、売れない、と嘆いていた。



こういう風評の大元の人たちってのは、ほとんど罪の意識がない。




義援金が、なかなか被災者の元まで回らないという現状の中で、
さらに、仕事が出来るという精神的な復興の意味も含めて、
今こそ、東北産のものを買う、食う、使うという支援をしていかなければならないのではないだろうか?......


何も、人体に影響あるほど放射能浴びたものを食え、て言ってるんじゃない。

安全なものを食って応援しようと言うことなんだ。





何故この様なことが起きるのか?

ひとつには、政府(東電、保安院)の隠蔽。
後から後から、あれだけ隠蔽事実がボロボロ出てきては、政府の言う「安全」の信憑性が疑わしいと思うのもわかる。

また、政府の発表の仕方も悪い。

例えば「直ちに健康に悪影響を及ぼすものではない」
これを聞くと、それじゃHIV感染みたいに、すぐに発病するものではないが、いずれ発症する、時間の問題だ。と思う人が出てもおかしくない。
(長期にわたって、通常は1年間だが、連続的に浴び続ければ、人体に悪影響を及ぼす可能性がある、という意味なんだけど...)


これも、自分の考え(この場合は事実だけど)を正確に他者に伝えると言う教育が疎かにされてきた結果かな?


隠蔽に関しては、政府は、そのまま発表すると、パニックを起こす恐れがある、との言い訳。
しかし、その後の、公になった生情報(データ)についても、正確にその意味を把握できず、大騒ぎする輩が多いことを考えれば、生データの公表を躊躇する気持ちもわかる。
ただ、隠蔽するなら、完璧に絶対漏れないという方法でやらないと、逆効果である。
まぁ、今のこのインターネット状況、内部告発がやりやすくなった状況を考えると、完璧な隠蔽なんて不可能だけどね。




まぁ、そんな事情があるにしても、ちょっと考えれば、そんな誤認識にはならないだろう?って思う様なことがすぎる。



ひとりで大騒ぎする程度ならいいけど、被災地で頑張ってる(あるいは苦しんでいる)方々の心を傷つけることがままある。


まさに、無知は罪悪!

って言っていいと思う。


かつては、大騒ぎしてる人たちに、**についてはそんなに心配することではないですよ、と教えてあげたりもしたけど、やはり自分の怖いという感情を否定されたと取られたのか、一方的に絶縁状態にしてきた人も何人かいる。


何故、こんなことがわからないのか?
という苛立ちとも言えるものが、くすぶっていた時期もあった。

いや、ボクにもわからないことはたくさんある、
誤解してたぁ、ってこともたくさんある。
エセ情報を信じてしまうこともあった。

でも.....





彼ら(放射能におびえ風評を広げている方々)に欠けているものってなんだろう?
(欠けているものがあるとすれば....であるが)


ボクの周りの理系人間(こういう分け方はあまりよろしくないかもしれないが)で大騒ぎしている人間は皆無。

と言うこともあって、こんな本も読んでみた。


でも、こんな難しい話しじゃない!!




ずっと考えてた。

放射能を考える(あるいは語る)上で、どうしても押さえておかなきゃならないことがある。

それを以下に書いてみる。

そんな難しいものじゃない。

ましてや高等数学、高等物理の話しではない。

間違いがあれば、指摘していただけると助かる。


(前置きが長すぎたか?)




  1. 安全、危険に絶対はない。そのはっきりした境界線もない。これは前回書いた。

  2. 危険な放射線量の基準値は、それを長期にわたって取り込んだ時の蓄積量が危険なのであって、1日2日で危険になることはない。
    一度でもその基準値を超えるものを摂取したり、場所に行ったりすると、即危険と考える人が結構多い。先のHIVウィルスのように、一度感染してしまえば、終わりというもののではない。
    当初の水道浄化槽に基準値以上の放射線要素が検出した時も、基準値の倍だから、半年続けて想定摂取量(1.6リットル/日)の水を飲んだら危険と言うことである。
    まぁ、一日10分で痩せられる!と言う運動を、1日2日やって10cmウェストが細くなるはずもなく....
    みたいなぁ?

  3. ホルミシス効果の話しはややこしくなるので置くいといて、同じ条件下なら、放射線量(あるいは放射能量)が増えれば、健康への悪影響も増える(比例ではないが)。
    東京では、1960年代は中国の水爆実験などにより、かなり高い放射能が降り注いでいた。それ以降はチェルノブイリの事故の時一時的にあがったが、ずっと下がっていき、福島原発事故以前は1万分の1まで減っている。福島原発直後は、一時的にかなりの放射能が降ったが、今、福島原発では、放射能の放出という点では、かなり少なくなっている。
    60年代と言えば、ボクが10歳以下を過ごした10年である。ボクらの年代は幼少期の10年間、今より遙かに高い放射能を浴び続けていたことになる。あの当時は食品、水道水に含まれる放射能も測ってなかったろうから、相当量の放射線を取り込んでいただろう。その影響は? 
    せっかく人体実験台になったのだから、その影響度のデータが欲しいところだが、残念ながら、そのようなデータは見たことがない。ただ、はっきりしているのは、今の子ども達(ボクらより浴びている放射能は少ない)がボクらの年代より健康上、酷くなることはない。酷くなるとしたら、他の要因である。

  4. 「現場の人たちが一番よく知っている」という落とし穴。
    一時よく目にしたこの一文→「福島の人でも食べない福島の野菜」
    あたかも、福島の人たちは現場で福島で撮れた野菜の恐ろしさを知っているから食べない、と言うように見えるが、その、食べない人たちは、どれだけ放射能について知っているんだろうか?目に見えない放射能について...。
    震災直後、こんなホームページがあった。神戸震災の時、ボランティアが如何に邪魔で迷惑で腹立たしかったかというもの。だから、ボランティアなんかに行ってはいけない!と。
    ちゃんと準備していきなさいというアナウンスがあったにせよ、現実はどうだ?東北の方達がボランティアを邪魔だと思っていただろうか?いや、神戸の時だって、ボランティアは邪魔だ!は大多数の意見だったんだろうか?
    現地の声だからと言って、受け止め方を間違えてはいけない。

  5. インターネット上に流れる「嘘」
    これは放射能に限ったことではないが、インターネットに流れる情報は、間違いだらけである。
    ウィキペディアや「教えてgoo」に寄せられる回答なぞもいい加減なのが多い。試しに仕事などで詳しい分野があれば、それに関する記述を見てみればいい。相当量「嘘」が混じっているはずである(少なくとも、ボクの分野ではそうだった)。

  6. 今すぐ、原発を全廃するとどうなるのかのリスクも考えるべき。
    ボクも節電はした。国民全体が節電をして、何とか電気は足りてる。素晴らしいことだとは思う。
    でも、だからといって、今現在(将来的に代替発電が台頭してくれば別)、原発はいらないの?
    公共の場でも相当無理した節電では?
    道路が暗かった。車を運転してて怖かった。警察の人の話では「(公には言えないが)、申請以降、事件はかなり増加している」。今年の節電は、防犯上必要な電気を節約している(我が家の玄関の電気は、防犯上深夜まで付けている)。
    クーラーも相当我慢している。熱中症の患者数は、6月〜7月上旬までで昨年の3倍、死亡者数は4倍(勿論クーラー節電以外の要因もあるかもしれないが)。
    火力発電多用による、CO2増加。25%削減なんて話しは置いといたにしても、京都議定書に批准した我が国は、そうとうCO2削減に頑張らなければならない。'12年までに'90年の-6%を達成できなければ、足りない分は多額の金で、他国から買ってこなければならない(何千億、何兆という話し)。

  7. 放射線被曝、100mSv〜200mSvで発ガン率0.5%上昇。100mSv以下は健康への影響はわからない。あるとしても、発ガン率上昇率0.5%未満。ゼロかもしれない。
    細かい数値はどうでもいいが、わからない危険性とそれより危険だとわかっていること(喫煙とか、太り過ぎ痩せ過ぎ、野菜不足、ストレス、長時間の携帯電話通話、一部の食品添加物等々)と、まず気をつけなければならないことは、より危険性のあるもの。
    放射能を心配するなら、その前に(可能なら「同時」でもいいかもしれないが)、それらの危険を避けるよう努力して欲しい。子どもにジャンクフード食わせ、不規則な生活を強い、諸々のストレス与える親が、放射能から子どもを守ろうなんて言っても、子どもの健康には全く無意味。
    本当に我が子の安全守りたいなら....ねっ。





ざっと、こんなものだろうか?

物理や数学の話しではない。
せいぜい必要とするなら、算数レベル。
(数字は説明のため入れたけど、数値自体重要ではない)


このことを踏まえて、放射能について、ちょっとだけ考えて発言行動してみて欲しい。
まぁ、もっとも、結論ありきでは、耳に入らないだろうが.....(^_^;

もし、このブログを読んだ方の周りに、誤った道を歩んでいる人がいたら、是非、まっとうな道に戻してあげて欲しい。

前にも書いたが、こんなこともわからんのかぁ?ってなことが言いたいのではなく、
ひとりでも、これらのことに気づいて、ちゃんと考えて判断できる様になればと(それが、ボクの考えと違った結果になろうとも、大事なのは正しく考えることだから)、切に願うものであります。









先ほども書いたけど、間違いがあれば、是非コメント欄にて教えてください。
ボク自身、まだよくわかってない部分もあるから......
必ず、お返事します。

昨日も書いたけど、このコメント欄以外のご意見ご指摘は、お返事は期待しないでください。










さて、次回でこのシリーズも終わりにしようと思います。
最後はボクの個人的感想・意見。
んじゃ (^_-)☆ /~~~


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posted by ShimaQ at 23:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 世の中
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